ひつじやのつまみ細工

江戸時代に京都の宮廷から伝わり、江戸の大奥を通して民間にも広まったとされるつまみ細工。現在では舞妓さんの結い髪を四季折々に彩り、七五三の晴れの日に豪華さを添えています。このつまみ細工、折り紙で鶴が折れる方ならどなたでもできる簡単な2つの方法から成っています。不器用な方でもキレイに楽しく作れる初級からプロを目指す上級、講師養成講座までのつまみ細工教室の講師のブログです。

おめでたいカラーの梅の下がり付きアメピン

「お花見」というと何を思い浮かべるでしょうか。

 

もちろん桜ですね~。

日本人の大好きな桜!

桜は、下を向いて咲くので、木の下から見上げながら宴会をするのに向いているのだそう。

 

でも、実は!お花見といえば、梅だった時代もあるようです。

奈良時代には、花といえば、梅。

紫宸殿の左近の桜と右近の橘も、もともとは左近の梅だったのを植え替えたんだそう。

 

9世紀前半、嵯峨天皇のころに桜を植えて愛でる文化が始まり、その後、だんだん武家にもその文化が広がり、秀吉が吉野と醍醐で催した盛大な花見を機に、民衆にも広がっていったのだそう。

醍醐寺の桜は見事なので、京都市街からちょっと足を延ばして行ってみる価値ありです。

 

そんな感じで桜にその地位を奪われた感のある梅ですが、ほんのりと薫る梅の香り、桜ほどは華やかではないけれど、凛とした上品な咲き方で、今でも人気。

松竹梅、というように一般的なめでたい花の代名詞です。

 

桜は散り急ぐ花でもあるので、女子の名前に入れるには躊躇する方も中にはいるようですが、梅は万人受けするお花でもあります。

そんな梅の花を、さらにおめでたく、五色幕カラーと思ったんですが、黄色を入れてないですね・・・。

黄色を入れた五色幕カラーは、初級講座の梅でも根強い人気の使いやすいお色です。

 

五色幕は、もともと、赤、黄色、白、黒、青だったそうですが、現在見るのは赤、黄色、白、紫、緑が多いように思います。

この五色は、陰陽五行説から来ているとされる説と、仏様のシンボルカラー?からきているという説があるそうです。

 

まん丸でふんわりとしたたたずまいの梅の花。

黄色が入らないと、ちょっと上品で大人っぽい雰囲気ですね。

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